安全な自動車用キーレスエントリをimecが実証

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独ミュンヘンで11月13~16日に開催されている国際エレクトロニクス展示会「Electronica 2018」において、ベルギーimecは、Bluetooth Low Energy(BLE)を活用した自動車用の安全なパッシブキーレスエントリを開発したことを公開した。これにより今後は、スマートフォンのようなBLEデバイスが自動車のデジタルキーとして使えるようになるという。

今回、imecは自社開発のSecure High Accuracy Distance Measurement(HADM:安全高精度測長)アルゴリズムをBLEに搭載。従来の測長手法より10倍以上優れた30cmの精度での測長を、物理レイヤの保護により安全に行なえることを可能にしたとする。

クルマの所有者が近づくにつれて自動的に車のドアのロックを解除するパッシブキーレスエントリを搭載する自動車が増えている一方で、そうした車を電子的な手法で盗む方法もますます洗練されてきている。例えばスマートキーの特性を悪用した車両窃盗手法であるリレーアタックなどはよく知られたものとなっている。

こうした背景について、imecのIoT担当ディレクターのKathleen Philips氏は「自動車メーカーは、パッシブキーのセキュリティを向上させるために、いくつかの無線技術を検討している。しかし、自動車分野で主流の技術として採用されるには、消費電力、コスト、現在および将来の攻撃手法に対する高いレベルのセキュリティが重要な要素となっている。セキュリティが確立されたBLEスマートフォンとパッシブキーレスエントリを統合すれば、デジタルキーをすぐさま許可されたユーザーに譲与することができるカーシェアリングスキームも可能になる」と説明している。

imecは、BLEのハードウェアとソフトウェアの設計ノウハウを活用して、Bluetoothナローバンド技術による自動車産業向けの堅牢かつ高セキュリティのキーレスエントリソリューションを実現するHADM技術の開発を行なってきた。

これにより、スマートロックと自動車の所有者のモバイル認証デバイスとの間の実際の距離を測定することで、屋内駐車場などの反射が多い環境であっても従来のアプローチよりも10倍以上の精度が得られるようになったほか、ルーベン大学内に分室を構えるimec研究グループのCOSICが提供した物理レイヤとアルゴリズムのセキュリティ機能を統合することで、高度なリレー攻撃や位置詐称を防止できるようになったという。これにより、キーが実際よりも近くにあると装う測長距離の操作をブロックできるようになるとする。

なお、imecでは、今回のデモとして、NXP SemiconductorsのKinetis KW35/36 BLEマイコンを用いているが、スマートフォンを含むどのようなBluetooth対応機器でもHADMアルゴリズムの実装は可能としており、将来的には、BLEが自動車用のパッシブキーレスエントリのみならず、正確なインドアナビゲーションのためのスマートドアロック、タイヤ圧の測定など、幅広い新たなサービスをサポートすることができる技術であることが示されたとコメントしている。

imec、BLEを活用した安全な自動車用キーレスエントリを実証

引用元:マイナビニュース

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