大阪の南、富田林市にある住宅で深夜、防犯カメラがとらえた映像。
フードをかぶった不審な2人組が、白い車の運転席をのぞき込んでいる。
車を所有する女性「ピンときましたね。車泥棒に違いないと思いました」
狙われたのは、世界的に人気の国産高級車「レクサスLX」。
映像をよく見ると、黒い服の人物が奇妙な動きを。
胸にはリュックサックのようなものを抱え、右手を上に掲げながら、何かを確認しているようにも見える。
いったい何をしているのか。
自動車窃盗問題にくわしい国沢光宏氏は、「リレーアタックの盗難用の装置。黒い人が、電波をキャッチするアンテナを持っている」と話した。
「リレーアタック」。
家にあるスマートキーの微弱な電波を特殊な装置で家の外で拾い、それを車の前にいる窃盗役にリレーして鍵を開けるという、近年、増えている手口。
車を所有する女性「その手で来たかと、本当に腹立ちました」
2人組がカメラの前に現れてから1分後、気付いた女性が玄関の明かりをつけ、ドアを開けると、一目散に逃げていった。
すんでのところで車泥棒を撃退できたのは、なぜか。
そこには、ある対策が。
車を所有する女性「(電波を遮断できる)防護ケースに、メインキーもスペアキーも入れていた。すぐに電波をとらえられず、犯人は手間どったんかな」
実は、この車が狙われたのは、今回が初めてではない。
2年前にも、鍵穴をこじ開ける方法で盗まれそうになっていた。
2年前のグループは、すでに逮捕されているが、専門家は、今回のグループは、高級車の所有者リストを何らかの形で手に入れている可能性があると指摘する。
被害者は、すぐに警察に通報。
被害届を提出している。
2度狙われた高級乗用車 最新手口「リレーアタック」とは…
引用元:FNN PRIME