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恐怖!? 埼玉で「クルマの盗難」多発! トヨタ「アルファード」「ランクル」が多数被害に… 対策はどうすればいい? 「全国ワースト2位」県警が注意を呼びかけ

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埼玉は自動車盗「ワースト2位」

 埼玉県内でクルマの盗難事件が多発しています。2025年5月4日には春日部市内でミニバンが盗まれたほか、5月5日にもさいたま市見沼区で普通自動車が盗まれています。
 
 どういった点に注意すればいいのでしょうか。

 警察庁の最新データによると、2024年の1年間に発生した自動車盗は6080件で、ピークの1割以下に減少。ただし単純計算では今も1日約17台が盗まれている現状にあります。

 埼玉県では781台が盗まれ、これは愛知県の866台に次ぐ2位となり、埼玉県内での盗難の多さが浮き彫りになっています。

 2025年に入っても県内での盗難が多発しており、「アルファード、ランドクルーザー、レクサス等が盗まれる被害が増加傾向にあります」とし、大宮東、浦和、川口、東入間、熊谷、春日部、久喜という広い範囲の各警察署管内で、自動車盗事例の公表と注意喚起を行っています。

 現在の自動車盗は、一部の車種を狙うケースが多くなっています。

 これは窃盗団がクルマを盗む目的として、盗難車を海外に輸出して売りさばき、金を稼ぐためだからであり、主に海外で人気の車種をターゲットにしているためです。

 警察庁が公開した車名別の盗難台数では、中東で人気のトヨタ「ランドクルーザー」や「アルファード」、レクサス「LX」「RX」、東南アジア地域で人気のトヨタ「ハイエース」や「プリウス」などで特に多発しています。

 また、農作業などで付近にそのまま停め置かれることの多い軽トラック スズキ「キャリイ」のほか、いすゞや三菱ふそう、日野の中型トラックの盗難事例もあります。

 窃盗団はクルマを盗んだあと、ナンバープレートを不正に加工して追跡できないようにして即座にヤードに持っていくため、解錠されてエンジンを始動された時点で取り戻すことは困難です。

ヤードに持っていかれると、車体丸ごとコンテナ詰めにしたり、車体を切断して部品扱いにするなどで輸出することがあるほか、強盗や詐欺などの別の犯罪で使い、その後遺棄される場合もあります。

 では、どのような対策を講じればいいのでしょうか。

 今、盗難の手口で主流なのは「リレーアタック」や「CANアタック」です。

 リレーアタックは、「スマートキー」から常に発せられる微弱電波を、違法な電波増幅器を使って「中継(リレー)」し、家屋内などにある離れたキーがクルマの至近にあるように認識させて、ロック解除とエンジン始動を行うものです。

 これに類似するものとして、キーレスの微弱電波をキャッチして、その場で疑似スペアキーを作成する「キーエミュレータ」というものもあります。

 CANアタックは、ライトやバンパーなどのクルマの各機構にコンピューターが備わっていることを悪用し、車体を一部こじ開けてコンピューターに違法機器「CANインベーダー」を接続し、ハッキングしてロック解除とエンジン始動を行うものです。

 こうした悪質かつ巧妙化した手口には、クルマに標準装備されているセキュリティ装置では歯が立ちません。

窃盗団も新車のセキュリティ装置に関しては場数を踏んで熟知しており、あっという間に解除されてしまいます。

 特にCANアタックやリレーアタックに対しては、やはり「物理的にクルマを出せないようにする」という方法が高い効果を発揮します。

 例えば、「ステアリングロック」や「タイヤロック」など、金属製で鍵付きの堅牢なロックを取り付けておけば、万が一解錠とエンジン始動を許しても、そこから乗っていかれるのを防げます。

 また、駐車場自体も機械式立体駐車場など、オーナーでなければクルマを出せないところを選ぶことも重要です。

 さらに、窃盗団にとっては目立って見つかることがリスクのため、駐車場内に防犯カメラやセンサーライトの設置、人目につく駐車場かどうかをチェックすることも対策になります。

 こうした対策を取りながら、クルマにも純正とは異なるセキュリティ装置の設置のほか、GPS装置を隠して入れておき、万が一盗られたとしても愛車の居場所をすぐに見つけられる手段を講じておくのも、のちに発見しやすくなります。

 最近では出先の駐車場で狙われたケースもあるほか、目をつけられてGPSを仕込まれ、保管場所や行動パターンを特定する悪質な輩もいるため、そういった機器がないか、保管時に怪しい人物やクルマが近づいていないかもチェックするとよいでしょう。

 県警では、「被害に遭わないために『車両から離れる際は確実に施錠する・警報器やハンドルロック等の盗難防止器具を複数併用する・駐車場に防犯カメラやセンサーライトを設置する・車の左側面を壁側に駐車し、左前のタイヤ付近に人が入り込めないように駐車する』などし、不審者を見かけた際は、直ちに110通報をお願いします」と呼びかけています。

出典元:くるまのニュース

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